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2006.02.27

ESMのマウスピース購入の思わぬ効果

ESMのマウスピースにRico JAZZ SELECTの2HARDのリードを付けてマイ・ボニーを練習しました。ESMのマウスピースは今まで使っていたセルマー S90 180 に較べてティップ・オープニング(先端のリードとマウスピース隙間の幅)が広く、大音量になる代わりにお腹の底から息を入れるようにして吹かないと音が出ません。そのかわりに強弱が大きく付けられ、ダイナミックなロックを吹くことが出来そうです。出来そうというのは録音をしてみると、確かに音は大きいのですが、音はきたなく、この吹き込み空気量できれいな音出すのは、相当の訓練と肉体的進歩を必要としているように思います。
CDで聴いたようにロックをロックらしく吹くのは、こんなことで難しいことなんだと、初めて認識しています。

ところで、ESMのマウスピースで1時間ほど練習した後、セルマーに戻してやってみました。リードは今まで使っていたRico JAZZ SELECTの2HARDをそのまま付け替えました。ところがチューニングしようとすると、低くてどうしても合いません。それで従来から使っているRico GRAND CONCERT SELECTの2半に変えてみると、ぴったりチューニングできました。これが普遍的に正しいことなのかは分かりませんが、今日の結果はこうなりました。

その後、今度はセルマーのマウスピースで練習したのですが、ESMで練習してきた感覚で大量に息を入れようとすると入りません。静かに、抑制した感覚で、丁寧に入れてやるときれいな音で鳴ります。不思議なことに、ESMほど限界まで頑張った息入れでなくてもよいとなると丁寧な息を落ち着いて、ゆとりを感じながら入れることができるのです。ティップ・オープニングの広いマウスピースでの目一杯の息の入れ方に慣れた体だと、ティップ・オープニングが狭いマウスピースに対する息の入れ方に無意識の内に余裕ができているのです。
いわゆる自然な力を抜いた感覚の息入れができるのです。
これは思わぬ効果です。
私の今の腹式呼吸、技術ではESMのマウスピースを使いこなすのは大変ですが、セルマーのマウスピースへの正しい息入れに対する効果は抜群です。

こんなことで、セルマー使いこなしのコツを思いがけずつかめたので、当分セルマーとESM両方で練習しながら、正しい息づかい、結果としてきれいな音の出し方も極めて行きたいと思います。

Posted by manchan |

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コメント

私もESM(青)NO.7を購入しました。
まだ数回しか吹いていませんが、オープンニングが広いだけあって、音を安定させたり、音程コントロールが難しいですね。
これから吹き込んでものにしたいと思っています。
普段はS90 180にグラコン2半を合わせてるんですね。
わたしはクラシックを吹くときはS90 180にグラコン3をあわせているんですが、どうもオープニング180に軟らかいリードは相性悪いなと感じています。2半で高音域が吹きづらいとか感じることありますか?
ちなみにS90にJAVA2半合わしたら、高音域でリードが閉じる現象が起きて最悪でした。

投稿: 決算 | 2013/10/29 20:07:04

おじさんのサックスさんへ
お互い違う表現で同じところを目指してきたようですね。確かに言われてみれば細い息を丁寧に入れるです。
人間の身体は慣れるということがあり、その時々で自分が慣れていない感覚が大切と思って強調して表現するということもありますね。
ESMも昨日よりは今日の方がずっと普通の感覚で吹けます。昨日は、力一杯吹かないと息の量が足りないという感覚でしたが。

投稿: manchan | 2006/02/27 12:58:30

ESMの後の、セルマー S90 180への息入れの感覚、
なんとなく分かりそうな気がします。
私は、チュナーの針を上げようとしていて、
自分の感覚では、これ迄より遥かに細い息を
入れようとしてみて、音のツボのようなものを見つけられつつある(まだ未確定ですが)ような
気がしています。
遥かに細い息を入れようとすると、丁寧にせざるを得ず、
このあたりはmanchanさんと同じでは?と思ってます。

投稿: おじさんのサックス | 2006/02/27 8:38:44

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