お箸の値段
恥ずかしながら、この歳になるまでお箸の値段を知りませんでした。
最近私が使っているお箸の先を誤って噛んだりして、お箸を新しくしなければならなくなりました。その内家内が用意してくれるだろうとの暗黙の了解のもとで、仮の箸を使っていたのですが、先日一人で買い物に出たついでに思いついて、昔からある金物屋に出かけていろいろな箸を見たうえで、新しい箸を購入しました。
1,580円也の樹齢300年の黒檀の箸です。
実は私は箸が1,000円以上もするとは思っていませんでした。ところが無造作に並べられている箸の値段をみて驚きました。数千円する箸が一杯あります。この間まで放映された朝ドラの若狭塗り箸などは相当の値段です。
いろいろ見ていると、店のおばさんに言われました。
「お箸ですか。お箸は一度買うと30年以上も持ちますよ。」
この話を聞いて、そんなに長生きできないから安いものでよいかと気持ちが傾きかけたところに、おばさんの更なる言葉です。
「良いお箸を買うと箸が使えるまで生きていようという気持ちになるので、箸は縁起物です。」
この言葉が決め手になって、当初1,000円以下の箸で決めようと思っていた気持ちが変わり、冒頭に記した箸を買うことになりした。
それでも6,000円以上の値段がついていた箸を買う気持ちにはなりませんでした。
帰って改めて包装を外して持ってみると、ずっしりとした重量感がある箸です。箸を使っているという実感が持てる箸で、こんなところにも食の楽しみがあることを知りました。大切に使っていこうと思います。
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