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2009.07.16

サックスレッスンの記録(101回目)

7月15日(水)はサックスレッスンの日でした。今回は相棒が急に休んだので、またまた個人レッスンになってしまいました。それで、教則本を先に進めることはしないで、今まで気になっていたことを中心にレッスンをしてもらうことにしました。

先ずは4拍ずつ、順番に音階を上がって行くロングトーンで、師匠は低音部は2音階、高音部は3音階ブレスなしで吹きますが、私の場合は低音部は1音階、高音部は2音階ブレスなしで吹くのがやっとです。
「無理に我慢をして2音階分ブレスしない練習ではなく、2音階分ブレスしなくても良い自分にとっての音量を見つけてください」
とのコメントでした。
実は、これはとても納得できる説明です。私はブレスしないで我慢してロングトーンを繰り返して、腹筋等を鍛えることが大切と思っていましたが、我慢だけの練習を続けると、力一杯噛み締めた練習やお腹に力を入れて無理して息を吐き出す練習に陥る危険があります。素直に自分の体力に応じたロングトーンの音量を見つけることは、とても丁寧な細かな配慮をした練習になりますが、これの方が音作りには大切だなと自覚できました。

次に私のタンギングと音のズレで、以前から指摘されながら直っていない私の癖の原因探しです。いろいろやって見ましたが、いつもズレているのではなく、毎回ズレ方が違うということが分かりました。今までタンギング時の舌の動きにそれほど真剣に注意を払っていませんでしたが、これにもっと注意しなければならないことを自覚しました。また音から音に移る時、大きく指を変化させなければならない時にもズレやすいことが分かりました。いろいろやっている内に無自覚であったズレが自分でも自覚できるようになりましたので、これも今後丁寧な練習を心がけて直そうと思います。

次に低音を歯切れよく出すコツについて質問しました。私の場合、低音が一瞬遅れて音が出るような自覚があるのですが、これは練習あるのみとの結論となりました。ただ私の低音シ♭やシはとてもきれいな音が出ていると思いがけず褒めていただきました。

次に高音の場合音が詰まってしまう原因についてです。これはタンギングを開放して音を出すのではなく、タンギングで音を切る感覚で練習すること、また噛み締めてウッと力入れた吹き方にならないように練習することとのコメントをいただきました。

次にビブラートのかけ方です。これは「我が心のジョージア」を題材に教わりましたが、自分が思っていた以上に速いテンポでのビブラートが必要だと分かりました。そのためにはレッスンの時にしかやっていない16分音符のビブラートを基礎練習として普段の練習の中でやらないと、まだまだ曲の中で使うところまで行かないことを自覚しました。

最後にアルフィーの練習をしました。より一層この曲らしく吹くためのアクセントの付け方や高音部をもっと太いきれいな音にするための注意点とか、いろいろコメントをいただきました。

こんなことで、図らずも師匠を1時間独占した個人レッスンになりました。今回は、
「もっと丁寧な気遣いをした練習が大切」
と自分なりに反省できたことが大きな収穫でした。
「音作りは地味な練習だけど、それをトコトンやることが大切ですね」
との師匠の言葉が身に沁みました。でも、1音、1音を大切にした丁寧な練習は本当に根気が要る作業だと思います。私にとっては、楽しい練習というより、厳しい修業です。ここに記載してその修業から逃げないようにしようと自分を縛っているのが本音です。

Posted by manchan |

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