サックスレッスンの記録(105回目)
9月9日はサックスレッスンの日でした。
今回はスケールはminor スケールをやりました。次回から♯3つ、♭3つも加えるので、練習しておくようにとの宿題が出ました。Major スケールは♯、♭共に5つまでのスケールに進んだので、最初はこんなに覚えられるかなと思ったのですが、今振り返ると「継続は力なり」を思います。
ただ、単純な練習なのに、中々上達しないので、運指の基本であるこの練習の大切さを実感しています。さらに練習を積むと、調毎の移動ドの音感が磨かれるのかなと思うのですが、その実感は今のところ全くありません。
スケールは現在はテンポ85でやっていますが、これも数年前に較べると、随分な進歩です。
次にタンギングとビブラートの練習もしました。こちらはテンポ95とのことなので、16分音符になるとかなり厳しい状況です。まだまだ練習が必要です。
今回もまたLESSON5のRhythm Trainingでひっかかりました。足で4拍を刻み続けながら、いろいろいろなリズムを吹く練習ですが、テンポが速くなると足がメロディーにつられたりして、完璧というか自然にできる状態にはまだなっていないことを自覚させられます。
でも、1年も同じ課題をあれこれやってきたおかげで、足でリズムを刻むことや、伴奏のいろいろな音を聞き分けることなど、それなりに進歩も実感します。私達のクラスは超スローペースで進んでいるので、これを良いことに、さらにじっくり取り組もうと思います。
「拍が数えられる訓練をしないと何年やっても曲が吹けるようにはならないので、これは必ずマスターしてもらいます、マスターさせます」
との師匠の強い決意みたいなものを感じました。
次にLESSON5のBossa NovaのRhythm&Chord③をやりました。これも微妙にリズムが合っていないところがあるようで、私の場合よく指摘されるのは慌てているとのことです。
そこで師匠から突然「楽譜を閉じて楽譜を見ないで吹いてください」との指示が出されました。「エエッ」といったことで、それでもやってみました。
師匠が言うには、
楽譜を見ていると、楽譜をなぞって音を出すことになるので、音を聞いて音に反応して音を出す、つまり伴奏等のリズムを感じながら吹く訓練をするには楽譜を見ないで吹いたり、目を閉じて吹いたりするのが良いとのことです。
しばらく、楽譜談義もしました。
通常演奏会では、演奏内容全体を把握する感じで楽譜は見ているくらいで、音符の一つ一つは見ていないのだそうです。
楽譜を閉じて演奏してみて、私自身は気が付いたのですが、私の覚え方には楽譜のドレミ・・・とこの場合はニ長調なので、レをドに置き換えた移動ドのドレミ・・・とが混在しています。そのため、楽譜のドレミ・・・で覚えていた部分は吹けたのですが、移動ドで覚えていたところは自分で吹いた音とイメージしている音とが合わないので、慌てました。
これでますます自覚できたのですが、私には絶対音感も、アルトサックスのE♭管に対応した音感もありません。せめて、E♭管の音感を身に付けるべく、これからは楽譜なりのドレミ・・・だけで覚えて、暗譜して吹く練習もしなければと思いました。
音そのもので楽譜を覚えるというような知識、感覚そのものが私の中にはなかったので、今回のレッスンはとても貴重な経験となりました。
因みに師匠は絶対音感で聞こえるそうです。
私の世代は小中学校の音楽の授業で、どんな調の曲でも、移動ドでト長調ならソをド、ヘ長調ならファをドに直して、どんな曲でもハ長調のドレミファ・・と同じように歌うような教育を受けています。その時、その調に合った音程で歌う訓練をしていたのなら良いのですが、そうではないので、未だにどんな曲でも移動ドのドレミファ・・だけに体が反応するようになっています。この教育の影響を身体から抜くのも課題のように思います。
また、今回のレッスンでは、やはり音楽は「音」だと改めて認識しました。吹く練習の前に、先ず聞いて聞いて聞きまくって音を通じて耳や指の反応を鍛えることが大切なのですが、私の場合、過去にその音を聞きまくった実績も少なく、これも課題です。
楽譜を離れて、音に反応することの大切さを認識できた今日のレッスンは今後のサックスライフにとって、とても貴重なレッスンになったのかもしれません。
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