理系内閣
私のブログにしては珍しく、政治の話題です。
私は理系、文系と分けて人を見ることに固執しているのではありませんが、長い会社生活で理系、文系の人達の間でもまれ、両者の発想の違いも実感してきましたので、出身によって発想の違いはあると思っています。
また今回のマンションの理事の経験からも理系理事と文系理事では対応が異なり、会社時代と同じ経験もしました。
また会社経営者が理系か文系かも、会社経営の一つの大きな要素であるようにも感じてきました。
一番感じてきたことは、理系、文系両者の発想を理解し、理系、文系を超えたリーダーシップを発揮できる経営者が素晴らしい成果を挙げているように思います。どちらかに偏った発想の経営者はやはりバランスを欠いた経営をし勝ちだと思います。
理系は一般的には曖昧な結論は嫌い、筋が通らないことは嫌いという傾向があると思います。これが行き過ぎると、堅物、頑固呼ばわりされて、物事がうまく運ばないといったこともあります。
ところで、今回は初の理系首相が率いる内閣の誕生です。
総理大臣も含めた18名の大臣の内訳をしてみますと、理系4名、文系14名の構成です。
出身学部で見ると、
工学部 3名
理学部 1名
経済学部 2名
経営学部 1名
政治経済学部 1名
法学部 9名
文学部 1名
年代で見ると
70代 3名
60代 9名
50代 4名
40代 2名
出身学校で見ると
東大 8名
東工大 1名
京大 2名
神戸大 1名
早大 2名
慶大 2名
中央大 2名
となっています。私も入試では苦労しましたので、同年代のこれらの人達も入試でもがんばった人達だなと、とても身近に実感しています。
私も同世代ですが、現在の60代は、安保闘争で揺れた時代の後の、反大学管理法闘争を経て全共闘時代に突入して行った時期で、旧式の講義をただ漫然と継続している保守的な大学運営に多くの若者が問題を感じていたように思います。そして卒業後はひたすら日本の高度成長を支えて、働きに働いた世代でもあります。
私自身が理系出身であること、同世代の閣僚が多い構成であることからも今回の内閣には共感を持っています。
そんなに改革が順調に成功して行くとは思いませんが、理想をかかげて前進を始めた鳩山内閣にエールを送りたいと思います。
総理 62 東大工学部計数工学科卒 鳩山由紀夫
副総理・国家戦略 62 東工大理学部応用物理学科卒 菅直人
郵政・金融 72 東大経済学部経済学科卒 亀井静香
消費者・少子化 53 東大法学部卒 福島瑞穂
外務 56 東大法学部卒 岡田克也
官房 60 中央大理工学部卒 平野博文
文部科学 64 京大工学部卒 川端達夫
国土交通 47 京大法学部卒 前原誠司
法務 61 中央大法学部卒 千葉景子
財務 77 東大法学部卒 藤井裕久
農林水産 61 早大政治経済学部卒 赤松広隆
経済産業 63 神戸大経営学部卒 直嶋正行
国家公安・拉致問題 67 慶大経済学部卒 中井洽
行政刷新 63 東大法学部中退 仙谷由人
環境 55 東大法学部卒 小沢鋭仁
総務 50 東大文学部心理学科卒 原口一博
厚生労働 49 慶大法学部卒 長妻昭
防衛 71 早大法学部卒 北澤俊美
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