脱温暖化へ技術革新
グリーン・イノベーション
10月9日の日経新聞に「脱温暖化への技術革新」とのタイトルの記事が掲載されていました。
10月8日に開催された首相が議長を努める政府の「総合科学技術会議」で、「グリーン・イノベーションをどうつくりあげていくかが、この国の発展と世界に対する貢献への道だ」と鳩山首相が挨拶し、脱温暖化に向けて社会のあり方を抜本的に見直すことを表明したのだそうです。
理系出身者が首相をはじめ4名いる今回の理系内閣に、従来とは違った発想での政治の展開を私は期待しているのですが、政治家自身の発想によるこのような政策表明の記事を見て、やはり理系内閣の発想だなと思いました。
地球温暖化を防止するには、科学からの結論は1990年比80%の削減が必要です。一方政治の世界では2050年までには50%削減を目指そうとの合意がサミットでなされるなど、問題先送りの姿勢が大勢です。こんな中で2020年という近未来までに25%削減しようと目標を掲げた首相の決断は科学と経済のぎりぎりの妥協点の目標と言えると思います。
科学の結論としては人類生存のためには、25%でもまだ手ぬるいということだと思います。近未来の超大型台風の発生など、私達は新たな脅威にさらされる可能性は大だと思います。
こんなことで、理系の閣僚達はその発想の根底で科学からの結論を大切にしていると私は勝手に思っているのですが、理系内閣の今後のリーダーシップに大いに期待しています。
政府の科学技術予算はこれまで、年3兆5千億円程度だそうですが、これの増額の可能性もあると管国家戦略担当相が会議後の会見で述べたとも書かれていました。
いずれにしても、ライフスタイルの大転換と技術革新が必要で、政治主導でなければこれは達成できないと思います。
過去に石炭から石油に転換が進んだ時、石炭産業はその対策で大変な苦労をし、またその産業の中で働く人々も大変な苦労がありました。このようなことに類似した産業の大転換も必要になるかもしれません。
発想を転換し、知恵を絞りに絞ることによって、この25%削減に向けての政策が的確に打ち出されることを祈っています。
工学部(鳩山首相、川端文部科学相、平野官房長官)、理学部(管国家戦略担当相)出身者の実体験からの発想で、技術立国日本、物造り立国日本の活性化策が打ち出されて行くことを期待して、今後も見守って行きたいと思います。
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