サックスでの歌謡曲練習の思わぬ効果
最近のサックス練習は、教則本の進度が遅いこともあり、こちらの予習はそれなりにできているので、少し寄り道をして、日本の歌謡曲の練習に励んでいます。
「夜霧よ今夜も有り難う」の練習もその一つですが、これを練習していて、思わぬ効果に気が付きました。
サックスは歌うように吹けと言われますが、私が年を取ってから歌う曲は、カラオケでの日本の古い歌謡曲です。サックスでこれらの歌謡曲の運指ができるようになってくると、まさに口で歌う代わりにサックスに息を吹き込む感じで、吹いている自分に気が付きました。そして、慣れてくると、知っている歌だけに、自分なりの感情を込めて曲想を表現できるようにコントロールして息を吹き込んでいることに気が付きました。
つまり追い求めてきた、お腹で支えて息をコントロールして吹き込むコツが分かる思いをしています。
もっとも、その気で吹いても、口でカラオケを歌う時と同様に、自己満足の表現しかできていませんが、もっとアンブシュアや腹式呼吸に習熟してくると、口で歌うよりは数段上手く、曲を表現できるのではないかと思えてきました。
また十分歌い込んだ曲の場合は、リズムも理屈抜きに取れていますので、耳にゆとりがあり、師匠によく指摘されるような拍の頭を意識することもできるようです。
サックスにしろ、ゴルフにしろ、頭で分かっていることを、自分の身体で自然に表現することに苦しんでいますが、このように自分で慣れ親しんだものとの関連で分かった時は、理屈抜きに分かった実感があります。
こんなことで、自分の中にある感性と同期しなければ所詮は分からないことを自覚するにつけ、やはりサックスのような趣味は道楽だなと思います。
いろいろ寄り道をして、道楽しないとサックスは上手くならないのかなと、歌謡曲の練習から思っているところです。
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