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2010.01.09

CD-VT2

昨年の12月22日にCD-VT2のことを記載しました。
これはティアック㈱が開発したもので、取り扱い説明書には Portable CD Music & Voice Trainer と書かれています。
・音程を変えないで再生スピードを変えることが可能
・再生スピードを変えないで音程を変えることが可能
・再生時にボーカルやソロ楽器の音を減衰させることが可能
・希望の範囲をループ再生が可能
という基本機能に加えて、
・2系統のマイク入力を装備し、マイク用エフェクタを内臓
・CDを聞きながら、自分の演奏をミックスして、ヘッドフォンまたはアンプに出力が可能
・チューナーとメトロノームを内臓
などがあります。

MIDIデータなら再生ソフトで音程を変えないで再生スピードを変えたり音程変更ができる理屈は私にも理解できるのですが、CDはWAVEデータで録音されたものなのに、音程を維持したままの再生スピード変更や再生スピードを保ったままで音程の変更ができるところが驚きです。
但し「再生時にボーカルやソロ楽器の音を減衰させることが可能」は、メインのメロディー音を探して、それを減衰させているようですが、これは思ったほど効果的ではなく、普通のCDが簡単にカラオケCDになるというほどの機能ではありません。
例えば、「夜霧よ今夜も有り難う」は前奏や間奏、エンディングのテナーサックスが裕次郎の歌と相まって、とても素晴らしい演奏になっていますが、この裕次郎の歌だけでなく、テナーサックスの方もメインのメロディーと認識して減衰させてしまうということもあります。

マイク入力を使ってもっとうまくミックスさせてやると、もっとそれらしく聞こえるのだと思いますが、ここに掲載した「夜霧よ今夜も有り難う」は以下のようにしてCD-VT2でCDを再生しながら、サックスを吹いて、それをICレコーダーで録音したものです。

①楽譜の作成
「夜霧よ今夜も有り難う」の楽譜は、もともとは、ハ長調の楽譜で、これをそのまま吹こうとすると、低音ラの音があり、アルトサックスの最低音はシ♭までなので、このラが出ません。そこで、変ホ長調に移調した楽譜を作成しました(これにより最低音はド)。

②「夜霧よ今夜も有り難う」のCDを作成
YouTubeで「夜霧よ今夜も有り難う」を探し、これをWAVEファイルでパソコンに録音し、CDに焼いてCDを作成しました。

③CD-VT2でCDの「夜霧よ今夜も有り難う」の音程を変更し、サックスを吹いて録音
CDとサックスを合わせてみると音程が合わないので、CDの音程を半音で4つ下げ、さらに微調整で半音の7/100だけ上げました。これは私の耳で合わせたので、正確度は分かりません。

12月22日のブログには、その一部を掲載したのですが、前奏のテナーサックスの部分も含めて、全部を掲載してみました。音程を変更しても、こんな感じで再生され、私の練習では満足しています。

こんなことで、この新兵器「CD-VT2」は私の練習のための強力な武器として役にたってくれそうです。いずれ、マイク端子も使って、伴奏と演奏のバランスをとった録音にも挑戦してみようと思います。

Posted by manchan |

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コメント

おじさんのサックス さんへ
私達の生きた時代は、本当に世の中が激変した時代でしたね。
このスピードでこれからも変化するとしたら、人間社会はどうなって行くのだろうと時々思います。
住みよい社会にどんどんなっていくとよいのですが、おじサクさんが時々書かれているように、政治にしっかりしてもらうことが大切ですね。

投稿: manchan | 2010/01/14 6:19:46

昔には考えられないようなことが、
身近、家庭でも出来るようになりました。

世の中、進化するとは思いましたが、
こんなことまで・・・とは考えられませんでした。
本当に楽しく、有難いことだと思います。

投稿: おじさんのサックス | 2010/01/13 8:39:53

Shimada さんへ
こちらも今日は小春日和です。
お役に立てて嬉しいです。

私の楽典の知識も怪しげなものですが、最初に目にしたのは、ピアノ譜の「夜霧よ・・・」で、この楽譜がC譜で、最低音がラでした。CDとの対応とは関係がない、たまたま手に入れた楽譜です。
その楽譜をベースにすると、それから半音で3個上げて、最低音をドにした楽譜を作ったら、♭3つのE♭譜になりました。
こんなことで、ブログの記述が、楽典的に正しいのはか自信はありません。
移調という言葉を生半可な知識で使うといけないことをShimadaさんのコメントから自覚しました。
コメント有り難うございました。

投稿: manchan | 2010/01/09 14:58:00

こちら、今日は、昨日以来とは打って変わった、春のような暖かい陽気です。貴方も多分同じですね?

早速、お聞きしたかったこと、音源もUP、正確に試していただき、本当に有難うございます。
私が数年前に買った似たようなものとは、相当異なり、性能がUPしていること、確認できました。
移調や多少のテンポ変更では、一般CDでも、そこそこ実用に耐えるようですね。
ただ少し、移調で、楽器や「裕次郎」の声が、変化している、これは仕方のないことと思います。但し、カラオケとしては使えない。
私は、移調もできて、主メロを完全に減退させる、こういう夢のような機器を期待していたのですが、それは無理な話ですね。

あぁ~、それと、どうでも良いのですが、裕次郎さんが歌う「夜霧よ・・・」は、オリジナルでは、C譜で、b2つ(Bb)のキーになっています。
アルトの場合は、#1こ(G)のキーになりますが・・。テナーでは、Cですから、最低音(ラ)の1音があり吹けない、という・・。

大変お世話をかけ、有難うございました。

投稿: Shimada | 2010/01/09 12:47:57

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