サックスレッスンの記録(277回~278回)
10月1日と10月8日はサックスレッスンの日でした。
教則本が3になって、とにかく1曲、1曲をマスターするのに、とても時間がかかるようになりました。
ところが、私の方がよほど練習時間が長いと思われるのに、同じグループの女性の方は、間違わずに力まず吹いています。
また、NPOの仲間達とやっているバンドの指導をしてくださる作曲家の先生は、歳をとると何倍もの練習をしないと若い時のようには覚えられないと最近言われ、これまた「そうかなー」と自覚すると共に、ショックを受けています。
でも、もうサックスを始めて10年も経つのに、この修得の遅さは問題で、何か練習方法に間違いがあるのではないかと、最近しきりに考えています。因みに一緒のグループの女性は私より数年遅くサックスを始めたのに、今は私の方が追い越されてしまったようです。
実はゴルフでも同じ悩みがあり、最近は玉を打つ練習をしないで、素振りを毎日欠かさずやり、身体の動きを点検するようにしたら、だんだんスウィングが安定してきました。
このこともあって、ネットで調べたり、師匠に質問したりして、私の練習法を見直しています。私の場合、伴奏音源があるので、最初はテンポを落として、メロディーに合わせて吹く練習をし、できるようになったら、メロディー消して伴奏のみで吹く練習をしてきました。
いわば、この一本調子の練習でずっとやってきたと思います。ゴルフ練習でいえば、ひたすら球を打つ練習を繰り返してきたことに似ています。
師匠は音楽なのだから、楽譜通りに吹くというより、その音楽の雰囲気を感じることを大切にしなさいとしきりに言われます。いわゆるグルーブ感を大切にということです。
また、ネットなどでは、暗譜が大切とも書かれています。暗譜すると、自分が出している音に耳が向くので、効果的な練習になるとのことです。確かに暗譜して目をつぶって吹くと、今までとは違う感じで音に集中でき、また伴奏もよく聞こえるようになります。
師匠は新しい曲の場合、先ず伴奏だけを聞かせることもあります。つまり、その曲の特徴的なリズムを先ず理解し、それから譜読みをして、歌えるようになったら、初めて吹くといった手順を踏むことが大切とのことです。
さらに師匠からはできないフレーズに出くわしたら、最低30分はそのフレーズを練習し続けると聞かされたこともあります。
あれやこれやを反省してみると、私の場合、伴奏をかけて、楽譜を見て、楽譜通りに吹く練習ばかりをやってきたように思います。どうも早く吹けるようにと楽譜を追いかける練習を続けるのではなく、音や伴奏に目を向けたり、難しいフレーズの構造を考えて練習を工夫したりと、一見進歩が遅いようでも、音楽、つまり音を楽しむ雰囲気で、1曲の中身をあれやこれやと多方面から見て練習することが大切のようです。
ゴルフでも実感しているように、基礎練習を絶えずやることもやはり基本だと思います。時間がないことを理由に、直ぐ曲練習に走っているのが正直なところですが、どうもこれが基本的に間違っているように思います。
こんなことで、楽譜を見て、その通りに吹くことだけに専念してきたことが間違っていたことに、今になってようやく気が付いた気がしています。
もっと気楽に音楽を楽しむ気分で、いろいろ練習を工夫したら、案外もっと進歩が速くなるのではないかと思っています。
ここ2回のレッスンで、あまりにも若い女性との差の大きさに気が付かされ、こんな反省をして練習のやり方を工夫しています。
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コメント
birth1969さま
コメントありがとうございます。
ずっと元気にしていました。
現在の練習法でよいのか、このところ師匠によく聞くようにしています。
うまく表現できたか自信はありませんが、自分なりに、運指ではなく、運指の結果として発せられる音にこだわって練習しています。
投稿: manchan | 2014/12/24 11:03:29
はじめまして。いつも楽しみにさせていただいておりましたが、最近、更新がなく心配になり書き込みしております。 お元気であればいいのですが。
投稿: birth1969 | 2014/12/23 23:47:02
Manchanさま
ひとことひとことが参考になります。
私の先生もは「じゅもん」と称して、「タアア ツタタ」とかで唱えよとか。2拍3連などなんのこっちゃ て感じです。先生はいとも簡単に、両足と両手を別々にリズムを取ります・・・
昔和太鼓をしており、リズムには自信があったのですが???また、語学(喋る方)はリズム感と自信を持っていたですのが、最近すべて木端微塵!
ボーカルもしていますので、「大人のための音感トレーニング本」というのを買って勉強もしています。確か同じシリーズでリズム感の本もあったような気がします。
ブレスにも苦労しています。音を充分伸ばしながら旨くブレスができません。仰る通り録音するとよく分かります(自己嫌悪に陥りますが・・)。
またいろいろとお教え下さい。
投稿: attack | 2014/10/16 21:19:26
attackさん
「黒いオルフェ」はブレスの位置をきちんと守ることが一つのポイントだと思います。
ブレスを的確に行うことも、サックス上達の鍵の一つですね。
それと私は録音をして、自分のレベルを自覚するようにしています。
投稿: manchan | 2014/10/15 7:56:19
attackさん
attackさんでもリズムに苦戦すると聞いて、ホッとした気持ちになります。
ジャズのリズムは独特なので、YAMAHAの教則本に繰り返し Rhythm Training があるように、一般の人はTrainingが必要なのが普通かもしれませんね。でも、そんな必要もなさそうにスイスイこなして行く人もいるのも、もう一つの現実です。
Rhythm Training でできても、曲の中ではまた出来ないこともあり、これまた苦労しています。
未だに付点8分休符などは自信がありません。
4分音符を「タン」、8分音符を「タ」、4分休符を「トン」、8分休符を「ウ」などとし、歌い込むことが大切とやっと分かり、感を中心に練習してきたことを反省しています。
我が師匠は、スウィングは「チーチキ、チーチキ」と感じ、16ビートは「ツクツクタクツク、ツクツクタクツク」を感じるようにと言います。タのところが2拍め、4拍めのドラム音と一致することになります。
てなことで、日々苦戦しています。
投稿: manchan | 2014/10/15 7:52:18
Manchanさま
有難うございます。
仰る通り、私もリズムには苦労しております。先生も熱心に教えてくれますが、なかなか身につきません。リズム感はある方と思っていたのですが、今は自分のリズム感のなさを実感しております。自分の演奏の録音を聞いても、走っているというか転んでいるというか、反省しきりです。キーボードでリズムをだして練習もしていますが・・・。
一番の練習は人前で演奏する(させて貰う)ことと教えられ、恥を顧みずに演奏させてもらっております。年に3回発表会があるので、大きな励みです。
黒いオルフェは大好きな曲ですが、良い音でしっとりとした響きを出すのが難しい。むしろもっとテンポの早い曲の方が誤魔かせる気もしますが・・・。
ボサノヴァが好きなので、頑張っております。
投稿: attack | 2014/10/14 21:26:25
attackさん
コメント有り難うございます。
サックスを始めて1年半でもう「黒いオルフェ」を吹かれるとは素晴らしいですね。
私はブログでも書いているように、サックスを始めて一番苦戦し、今も苦戦しているのは、リズムです。
これは若い時に何らかの楽器をやたっとか、蓄積がある人とない人の差が大きいと思います。
発表会は大変ですが、上手くなるためには人前で吹く経験はとても大切ですね。がんばってください。
投稿: manchan | 2014/10/14 13:29:29
Manchanさま
「黒いオルフェ」を検索していて、しばらく前にこのHPにたどり着きました。丁寧に書かれた内容で感心致しております。と言いますのは、私もヤマハのシステムの教室に通っておりManchanさまの書かれているレッスンの感想、コメントが非常に参考になります。HPで辿ることのできる過去の内容を勉強させて頂いております。
私は少し若く(?)67歳で、まだ1年半程前からサックスを始めましたばかりです。週の半分くらいは仕事をしておりますが、完全にサックスの虜になり、練習量だけは非常に多いと思っておりますが、進歩が遅くて・・・。まあ、1年半ならこんなもんかも知れませんが。
確かに曲を一生懸命に吹くだけでなく、雰囲気を感じて吹くことが大事ですね。私の講師(相当の腕です)も、歌うように、かつ自分の解釈で曲を吹けといつも言われています。
黒いオルフェを来月のソロ発表会で吹く予定で、、YouTubeの渡辺貞夫さんの演奏、音を参考に、必死に練習しています。すばらしい演奏ですね。いつか、何分のいちでも良いので、このレベルに近づきたく努力を重ねております。
これからもブログを参考にさせて頂きますので、よろしくお願い致します。
投稿: attack | 2014/10/13 17:36:19