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2005.01.18

継続は力なり

地道な努力の積み重ねがいろいろ関連し合った結果として、他社を凌駕するユニークなもの造りのしくみが出来上がって行きます。これが具体的な形になって他社に見えるようになる、つまり収益が拡大する、人が育つ、新聞や雑誌に紹介される、というようになるのは、5から10年くらいの取組み経過があってのことだと思います。
それまではアヒルの水かきで、外部からは見えません。
怖いのは、このように5年から10年経って目に見える競争力を作り上げた企業に追いつこうとすると、やはり5~10年かかることです。
モデルがあるので、単純に真似をすれば良いと思われがちですが、形を真似ることはできても、それを支える人々の心はそう簡単には新しいしくみ、考え方に納得しないからです。
新しいやり方の考え方の教育、実践訓練を経て、具体的な成果を体験しないと、人は納得して心からの参加ができないのです。
私がTQCに取り組んでいた時に「QCは実践しなければ分からない」と教えられましたが、もの造りのしくみも同様に「実践しなければ分からない」と思います。
せいぜい他社のモデルを真似ることで、他社が費やしたより1~2年短縮して追いつけるものだということを認識しておくことが大切と思います。
しかし他社の素晴らしい点を見て、即「同様に実行せよ」との指示が出て、形だけ真似て成果が伴わない事例が数多く見られます。このような失敗の繰り返しをくい止めたく思います。
「PDCAサイクルを回してスパイラルアップを!!」というのはTQCが教える重要な考え方の一つですが、もの造り力の獲得にはまさにこれが大切で、「継続は力なり」と言われるように、地道にPDCAサイクルを回し続けることによって初めて獲得できるものだと思います。
使えるマニュアルの作成力一つをとっても、数多くの実践経験がないと身につかないですね。何事も改善、改善の繰り返し、あるいは反省、反省の繰り返しで進歩するものです。
このような営々とした努力を継続している世界一の企業がトヨタだと私は思います。

一方、このように営々として造りあげたもの造りのしくみも、壊す気になるとアッと言う間に壊れてしまうことも認識しておかなければなりません。何事も作り上げるのは大変ですが、壊すのは比較的簡単なのです。

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